出光興産、イチゴうどんこ病を予防する微生物防除剤「タフパール」を発売
5月30日イチゴうどんこ病の微生物防除剤「タフパール」を発売します
当社(本社:東京都千代田区、社長:天坊 昭彦)は、イチゴうどんこ病を予防する微生物防除剤「タフパール」(※)を、5月30日から発売します。
(※)「タフパール」:有効成分Talaromyces flavus(タラロマイセス フラバス)の「タ」と「フ」をとり、農耕地などでもTough(タフ)に働くということをかけている。「パール」は当該菌株の形成する胞子が真珠のようであることに由来。
イチゴうどんこ病は、イチゴの葉や果実に発生して、表面がうどん粉をまぶしたように白くなる病気です。果実で被害が多発した場合は、収穫量が大幅に低下するため、経済的な被害が大きく、イチゴの重要病害とされています。
「タフパール」は、イチゴうどんこ病を予防する微生物防除剤で、有効成分として栃木県農業試験場が発見したタラロマイセス フラバス菌が含まれています。タラロマイセス フラバス菌は、病原菌を直接、殺菌防除するのではなく、その生育場所を奪うことで、葉や果実の表面を保護するため、病原菌の本剤に対する耐性菌がほとんど発生しません。使用回数の制限がなく、果実への汚れが著しく少ないことも特長です。また、植物油を主体とする液体に有効成分を懸濁させた製剤であるため、安全性が高く、環境にも優しい製品です。
今後は、イチゴ炭そ病やトマト葉かび病などへの適用拡大を進め、対象作物や対象病害を広げていくことで、“食の安全・安心”のニーズに応えていきます。
■ タフパールの概要
(1)農薬登録日
2007年3月7日
農林水産省登録 第21919号
(2)製造・販売元
出光興産株式会社
(3)荷姿
100mlボトル 10本/箱
(4)概要
作物名 イチゴ
適用病害虫名 うどんこ病
希釈倍数 2000倍
使用液量 150リットル~300リットル/10a (=1,000m2)
使用時期 育苗期~収穫前日まで
使用回数 特に定めない
使用方法 散布