リニアテクノロジー、フォールト保護を追加したアナログ・デジタル・コンバータを販売開始
リニアテクノロジー、新製品「LTC1856」を販売開始
±30Vまでフォールト保護される16ビット8チャネル±10V入力ADC
2007年5月30日 - リニアテクノロジーは、入力範囲が±10Vで、フォールト保護が追加された5V、16ビット、8チャネル、100kspsアナログ・デジタル・コンバータ(ADC)「LTC1856」の販売を開始しました。LTC1856には、SSOP-28パッケージで供給されるピンおよびソフトウェア互換ファミリのLTC1855(14ビット)やLTC1854(12ビット)があり、性能/コストを最適化することができるほか、ファミリ全デバイスにはコマーシャル温度範囲とインダストリアル温度範囲バージョンがあります。1,000個時の参考単価は、LTC1856が1,632円(税込み)から、LTC1855が1,002円(同)から、LTC1854が706円(同)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LTC1856は、1個あるいは複数の未使用チャネルに最大±30Vの過電圧フォールトが発生しても、選択されたチャネルの精度を損なうことなく、24V(許容誤差+/-10%)産業用電源ラインでの保護を保証します。LTC1856のマルチプレクサは、4つの差動入力、8つのシングルエンド入力、あるいは差動とシングルエンドを組み合わせた入力に設定可能です。LTC1856は、全温度範囲でミッシングコードのない15ビットの分解能と±3LSB(最大)のINLという優れたDC特性を実現しています。また、87dBのSINAD、-101dBのTHDという優れたAC特性も達成し、計測、産業用プロセス制御などのマルチチャネル高分解能アプリケーションに最適です。
LTC1856は単一5V電源で動作し、消費電力は100kspsでわずか40mWです。
また、標準温度係数±10ppm/℃の2.5Vリファレンスを内蔵し、さらに高い精度が必要な場合は、外部リファレンスを使用することもできます。
消費電力に敏感なアプリケーションに対応するため、LTC1856は、リファレンスがアクティブのままで消費電力が27.5mWに減少するナップ・モードと、リファレンスがパワーダウンして消費電力が40μWになるスリープモードという2つのパワーダウン・モードを備えています。
LTC1856/LTC1855/LTC1854の特長:
・単一5V電源
・±30V保護付きの8チャネル・マルチプレクサ
・±10Vのバイポーラ入力範囲:シングルエンドまたは差動
・サンプルレート:100ksps
・消費電力:100kspsで40mW、ナップ・モードで27.5mW、スリープ・モードで40μW
・LTC1856:INLが ±3LSB(最大)、SNRが87dB
・LTC1855:INLが ±1.5LSB(最大)、SNRが83dB
・LTC1854:INLが ±1LSB(最大)、SNRが74dB
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