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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'05.17.Fri
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2007'06.15.Fri

ノバルティス、「フェマーラ」が「タモキシフェン」より乳がん再発リスクを減少など確認

ノバルティスの閉経後乳がん治療薬「フェマーラ(R)」
プロゲステロン受容体、HER-2の状態や年齢に係わらず、術後アジュバント療法として乳がんの再発リスクを減少


●エストロゲン受容体陽性早期乳がんにおいて、プロゲステロン受容体またはHER-2の状態に係わらず、「フェマーラ」がタモキシフェンと比べて再発リスクを大きく減少させることがBIG 1-98試験の新たな解析により確認

●別の解析により、閉経後女性に対する術後アジュバント療法において、高齢者であってもタモキシフェンよりも「フェマーラ」のほうが多くのベネフィットがあることを証明

●BIG 1-98試験の長期にわたるフォローアップから得られたこれらの最新結果は、閉経後の患者さんに対する「フェマーラ」のベネフィットを更に証明

 国際乳がん研究グループ(BIG:Breast International Group)が実施したBIG 1-98試験で得られた最新データから、ホルモン感受性早期乳がんの閉経後女性における術後アジュバント療法として、「フェマーラ(R)」(一般名:レトロゾール)がプロゲステロン受容体やHER-2の状態に関係なく、乳がん再発リスクをタモキシフェンよりも大幅に減少させることが明らかになりました。この知見は、6月1日から5日まで米シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表されました。

 このデータから、エストロゲン受容体(ER)が陽性であれば、プロゲステロン受容体(PgR)やHER-2が陽性または陰性でも、「フェマーラ」はタモキシフェンよりも患者さんにとってよりベネフィットがあるということが明らかになりました。

 デンマークのロスキルデにあるロスキルデ郡立病院病理科のビルギットB.ラスムッセン医師(Dr. Birgitte B. Rasmussen, Department of Pathology, Roskilde County Hospital, Roskilde, Denmark)は次のように述べています。「エビデンスレベルの高いBIG 1-98から得られたこうした知見は、エストロゲン受容体陽性の乳がん患者さんにおいて、『フェマーラ』がプロゲステロンまたはHER-2の発現の有無に係わらず一貫してベネフィットがあることを証明するものです。こうした長期間の観察結果から、ER陽性の閉経後乳癌患者さんにはこれらの予後因子に係わらず、フェマーラを投与することが推奨されます」。

 今回のレビューでは、単独療法群(フェマーラまたはタモキシフェンによる5年間の継続的治療)の3,650名の女性から得た乳がん組織の評価が行なわれました。フォローアップの中央値は4年以上でした。腫瘍組織は、同じ研究室で同じ手法で検証され解析されました。これにより、個別のセンターでサンプルを解析するよりも、より明確で一貫性ある情報が得られました。

 この解析から、「フェマーラ」とタモキシフェンの比較において、以下のことが明らかになりました。

 ●ER陽性の患者さんでは、「フェマーラ」投与群で再発リスクが28%減少しました。
 ●ER陽性/PgR陽性の患者さんでは、「フェマーラ」投与群で再発リスクが30%減少しました。
 ●ER陽性/PgR陰性の患者さんでは、「フェマーラ」投与群で再発リスクが16%減少しました。
 ●ER陽性/HER-2陽性の患者さんでは、「フェマーラ」投与群で再発リスクが38%減少しました。
 ●ER陽性/HER-2陰性の患者さんでは、「フェマーラ」投与群で再発リスクが28%減少しました。

 「フェマーラ」などのアロマターゼ阻害剤はタモキシフェンに比べて有効性が上回るため、アジュバント療法として広く使用されるようになっています。しかしながら、別のアロマターゼ阻害剤によって以前に行なわれた試験結果では、PgR陰性患者さんにおいて、よりベネフィットのあることが示唆されたことから、PgR陽性患者さんにはアロマターゼ阻害剤を投与を控えるとの考え方もありました。今回得られた知見は、「フェマーラ」の投与はPgRの発現の有無によって判断すべきではないということを裏付けるものです。また、この解析により、HER-2の状態にも関係なく「フェマーラ」はタモキシフェンに比べてリスクを大きく減少させることが明らかになりました。


<閉経後女性における年齢層別に見た「フェマーラ」>
 同学会で発表されたBIG 1-98の別の解析では、「フェマーラ」による閉経後女性の乳がん再発リスクが、高齢者であっても年齢とは無関係にタモキシフェンよりも大きく減少することが示されました。これは、「フェマーラ」とタモキシフェンによる無病生存率を、BIG 1-98の単独療法群に登録された5,000名近い女性において年齢グループ別に比較解析した結果、明らかになったものです。

 フォローアップの中央値である40.4ヶ月時点で、「フェマーラ」のベネフィットが3グループ(登録時65歳以下、65~74歳、75歳以上)において一致しているということが明らかになりました。さらに、より高齢の母集団における「フェマーラ」の安全性と忍容性のプロファイルは、比較的若い閉経後患者母集団のものと同等でした。

 イタリアのアビアーノにあるセントロ・ディ・リフェリメント・オンコロジーの腫瘍学部門のディアナ・クリベラッリ医師(Dr. Diana Crivellari, Division of Medical Oncology, Centro di Riferimento Oncologico, Aviano, Italy)は次のように述べています。「乳がん患者さんは誰でも、最良の科学に基づく最も効果的な治療を受ける権利があります。術後療法で、『フェマーラ』はタモキシフェンに比べて有意な有効性を示してきました。そして、今回発表されたデータは、これらのベネフィットがプロゲステロン受容体の状態や年齢に関係なく閉経後の女性全般に及ぶものだということを示唆しています。このことは、医師や患者さんがアジュバント療法としてより自信を持ってフェマーラを使用される後押しとなるはずです」。

<BIG 1-98について>
 BIG 1-98はホルモン受容体陽性乳がんの閉経後女性に対するアジュバント療法としての「フェマーラ」とタモキシフェンの直接比較と順序付けの両方を含む唯一の臨床試験です。BIG 1-98試験は、ノバルティスの支援のもと、国際乳がん研究グループ(IBCSG)によって多くの独立的な施設で実施されました。BIG 1-98による初期のコア解析および単独療法群における観察期間51ヶ月(中央値)のフォローアップ解析により、乳がん再発リスクが「フェマーラ」で約20%減少したということが見出されています。

 全般的な安全性のプロファイルは初期のコア解析と一貫していました。4年以上(中央値)のフォローアップで行なわれた大規模な患者母集団における安全性データの広範囲で厳格な収集の結果、副作用に関しては「フェマーラ」およびタモキシフェンともに、この試験で以前に報告された結果と同様だということが示されました。

<フェマーラについて>
 アロマターゼ阻害剤フェマーラは、1日1回経口投与される錠剤で、現在、米国、ヨーロッパ、日本を含む世界100カ国以上で承認されています。国によって承認されている適応症は異なりますが、以下の適応症を有しています。

 ●閉経後ホルモン受容体陽性原発性乳がん患者に対する術後アジュバント療法
 ●タモキシフェンによる5年間の標準的な術後アジュバント療法完了後の、閉経後ホルモン受容体陽性早期乳がん患者に実施するエクステンディド・アジュバント(Extended Adjuvant)療法
 ●閉経後ホルモン受容体陽性進行性乳がん患者への第一次内分泌療法(ファーストライン療法)
 ●抗エストロゲン療法中に再発、あるいは病勢が進行した、自然閉経後あるいは(治療上)人工的に閉経状態となっている進行性乳がん治療
 ●ホルモン受容体陽性の遠隔転移のない乳がんで、乳房温存手術が適用されない患者に対して乳房温存手術を実施する前の術前補助療法(ネオアジュバント)。術後は、標準的治療の実施が推奨される。

 フェマーラは、閉経後のホルモン受容体陽性原発性乳がん患者に対して、手術直後に実施されるイニシャル・アジュバント療法、および5年間のタモキシフェンによる術後アジュバント療法完了後に実施する治療法"エクステンディド・アジュバント療法(Extended Adjuvant Therapy)"に対して、高いエビデンスレベルで効果が証明されている唯一のアロマターゼ阻害剤です。


<ノバルティス ファーマ株式会社について>
 ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼル市に本拠を置くヘルスケアにおける世界的リーダー、ノバルティスの医薬品部門の日本法人です。ノバルティス グループ全体の2006年の売上高は370億米ドル(約4兆2,943億円)で、当期純利益は72億米ドル(約8,354億円)、研究開発費は54億米ドル(約6,205億円)です。約100,000人の社員を擁しており、世界140カ国以上で製品が販売されています。 http://www.novartis.co.jp/


以上


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