MCS、SIPの差分吸収に特化したソフト「CallVoyager SBC」をKDDIに納入
MCS キャリアグレードSession Border ControllerをKDDIが導入
通信事業者向けのIP電話付加価値システムのリーディングカンパニーであるメディア・クルーズ・ソリューション株式会社(代表取締役社長:五郎丸聡司本社:東京都渋谷区東3-14-15 以下、MCS)は、このたびキャリア間相互接続などで問題となるSIPの差分吸収に特化したキャリアグレードのセッションボ-ダーコントローラー(以下SBC) 「CallVoyager(R) SBC」をKDDI株式会社に納入致しました。
今回、MCSが納入したCallVoyager(R) SBCは、従来、問題となっていた自社情報のブラックボックス化ができ、端末や制御機器の情報が接続先の通信事業者へ伝わるのを防ぐことが可能です。又、CA/SSの信号上の脆弱性の問題を解決し、キャリア内外の複数の接続相手と異なるSIP信号インタフェースでの接続や、キャリア間の接続協定に沿った一意の信号インタフェースを提供します。
CallVoyager(R) SBC は、機能毎にコンポーネントが分離され、必要に応じて組み合わせ増設することができます。これによりプロトコルの変換のみを行ったり、RTPまで終点するといった様々な利用形態に対応できます。
CallVoyager(R) SBCのコアとなるB2BUAのSIPスタックは、これまで数多くのCA/SS接続を行ってきた完全な自社製品であるCallVoyager(R)B2BUAのノウハウを基に、SBC向けに専用開発されたスタックです。
多くのSIP製品は固定化されたスタック、またはスタックと制御アプリケーションが分離されていますが、CallVoyager(R) SBCは、SIP信号処理に至るまでSBC向けにチューニングされているため、カスタマイズに対して大きなアドバンテージを持っています。特にSIP差分吸収については、WebのGUIにより、運用者自らSIPのカスタマイズ情報の登録、変更、試験を行うことができます。これにより、充実した運用機能と合わせ、接続試験の期間短縮による運用コストの削減、安定した通話の確保を行うことができます。
CallVoyager(R) SBCはセッション数ごとによるライセンス販売形態をとっています。そのため、当初は少ないセッション数を導入し、トラフィック、接続相手の増加に合わせて追加購入することで、コストの分散化や導入リスクの回避を図るメリットも持ち合わせています。
メディア・クルーズ・ソリューション株式会社
平成13年4月に設立。回線交換方式の時代から電話事業者向けシステム構築に携わってきたエンジニアが中心となり、IP-INRアーキテクチャに特化した音声付加価値ソリューションを開発する。その代表的製品であるCallVoyager(R)シリーズ(CallVoyager(R) EmergencyCallSystem、CallVoyager(R) FreePhone)は、既に国内の電話事業者に数多く採用され、最近ではデータ系サービスプラットホームの開発にも着手している。