日本産業機械工業会、平成18年度の産業機械輸出契約状況を発表
平成18年度 産業機械輸出契約状況
(平成18年4月~平成19年3月)
1.概 要
平成18年度の主要約70社の産業機械輸出は、アジアやヨーロッパ、北アメリカ向けなど殆どの地域が増加したものの、中東向けの大幅な減少により、前年度比95.9%の2兆5,021億円となり、過去最高だった前年度実績には届かなかった(歴代2位の金額)。
単体機械は、中東向けを除くすべての地域が増加し、前年度比106.9%の1兆7,614億円となり、過去最高の金額となった。
プラントは、アジアやヨーロッパ、ロシア・東欧向けが増加したものの、中東向けが前年度に天然ガス関連の大口契約を複数受注した反動により大幅な減少となったことから、前年度比77.1%の7,407億円となった。
2.機種別の動向
(1)単体機械
1)ボイラ・原動機
中東、ヨーロッパ、北アメリカ、オセアニア、ロシア・東欧向けの増加により、前年度比142.7%となった。
2)鉱山機械
アジア、北アメリカ、アフリカ向けの減少により、前年度比49.8%となった。
3)化学機械
アジア、北アメリカ、南アメリカ向けに増加がみられたものの、中東向けの大幅な減少により、前年度比67.0%となった。4)プラスチック加工機械
ヨーロッパ、北アメリカ、ロシア・東欧向けに増加がみられたものの、アジア、中東向けの減少により、前年度比98.1%となった。
5)風水力機械
アジア、アフリカ向けの増加により、前年度比119.5%となった。
6)運搬機械
中東、南アメリカ、ロシア・東欧向けに増加がみられたものの、アジア、北アメリカ向けの減少により、前年度比98.7%となった。
7)変速機
アジア、ヨーロッパ、南アメリカ向けの増加により、前年度比106.9%となった。
8)金属加工機械
オセアニア向けを除くすべての地域が増加し、前年度比207.7%となった。特に、アジア、中東、ヨーロッパ、南アメリカ、ロシア・東欧向けが前年度を大きく上回った。
9)冷凍機械
アジア、中東、ヨーロッパ向けの増加により、前年度比109.5%となった。
(2)プラント
発電、化学・石化の各プラントが減少したことから、前年度比77.1%となった。