アステラス製薬とファイザー、非ステロイド性消炎・鎮痛剤「セレコックス錠」を発売
非ステロイド性消炎・鎮痛剤「セレコックス(R)錠」6月12日国内新発売のお知らせ
アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:野木森雅郁、以下「アステラス製薬」)とファイザー株式会社(本社:東京、社長:岩崎博充、以下「ファイザー」)は、非ステロイド性消炎・鎮痛剤(COX-2選択的阻害剤)「セレコックス錠100mg、200mg(一般名:セレコキシブ)」について、「関節リウマチ、変形性関節症の消炎・鎮痛」を効能・効果として、6月12日に国内にて新発売しますのでお知らせします。
セレコキシブは、COX-2(COX:シクロオキシゲナーゼ)という酵素の働きを選択的に阻害することにより、炎症に関与する物質であるプロスタグランジンの生成を特異的に抑制する薬剤の創製を目指して、米国ファイザー社が世界で初めてCOX-2をターゲットとしたドラッグデザインにより開発した消炎・鎮痛剤です。海外では「Celebrex(R)(セレブレックス)」または「Celebra(R)(セレブラ)」等の製品名で販売されており、1999 年に米国で発売以来、既に100カ国以上で承認され、3,100万人以上に使用されています。
国内においてはアステラス製薬とファイザーが共同開発を行い、2007年1月に「関節リウマチ、変形性関節症の消炎・鎮痛」を効能・効果として製造承認を取得しました。「セレコックス」の販売に関しては、ファイザーが原薬を輸入、アステラス製薬が製造・販売し、両社共同で販促活動(コ・プロモーション)を行います。
なお、「セレコックス」の販売にあたっては適正使用の推進を最優先とし、本剤をご使用いただく医師・医療機関等への確実な情報提供ならびに収集を実施していきます。
COXには、主に消化管の粘膜保護などに関与するCOX-1と炎症・疼痛に関与するCOX-2の2つのサブタイプがあることが1991年に明らかになっています。従来の非ステロイド性消炎・鎮痛剤(NSAIDs)はこのCOX-1とCOX-2の両方を非選択的に阻害するため、COX-1阻害による消化管などに対する副作用が問題となっていました。そこで、炎症や疼痛に関与するCOX-2のみを選択的に阻害する薬剤の開発が進められ、その結果、世界で初めて製品化されたCOX-2選択的阻害剤がセレコキシブです。「セレコックス」は、1日2回投与で関節リウマチ、変形性関節症に対して優れた有効性を示します。
このたびの発売により、本剤が国内においても、関節リウマチ、変形性関節症の新たな治療の選択肢として貢献できるものと考えております。
「セレコックス100mg、200mg」の概要は関連資料のとおりです。